皆さんは自分の家のポストに建売住宅のチラシが入っているのをよく目にしませんか?
私も現在賃貸住宅に住んでいるので、家の郵便受けに毎日のようにチラシが入っています。
そんな建売のチラシを見ると、相場よりだいぶ安い値段で売りに出されているなという印象を受けます。
この記事ではそういった建売住宅が安く建てられる理由について解説していきたいと思います。
建売住宅が安い理由
建売住宅が安い理由は大きく分けて5つあります。
2、人件費を抑えるための企業努力
3、徹底したスケジュール管理
4、一般的に使われている建築部材を使う
5、マイナーな住宅設備
スケールメリットを活かして建築資材を大量購入
パワービルダーは年間数千棟も家を建てています。そのため資材会社からまとまった棟数分の資材を仕入れることで資材の購入費を抑えることができます。
工場で資材を一括でカットして現場では組み立てるだけにしています。しかも同じ規格の資材をたくさんカットするので工場での人件費も抑えることができます。
パワービルダーについてはこちらの記事で詳しく書かれていますのでこちらを参考にしてください。
建売住宅における人件費を抑えるための企業努力
注文住宅では職人さんとの契約が1日いくらという形になっていますが、建売住宅では1棟いくらという計算になっています。
なので職人さんは多くの家を建てた方が稼げるので、多くの家を建てようとします。
しかも職人さんは現場では資材をカットする手間がありませんし、同じ規格の家を何棟も建てるので作業に慣れてきます。
そのため1棟を完成させるための期間も短くなってきて、結果人件費を抑えることができます。
こういった工事の請負契約は建築棟数の多いパワービルダーだからできることです。
また、まだ未熟な職人さんが建てている場合もあります。そのためもともとの人件費が低いことなどもあります。
あとは現場監督が1つの現場に1人いるわけではなく、何件も現場を掛け持ちしているので人件費を抑えたりしています。
その結果手が回っていなかったりなんてデメリットもあります。
徹底的なスケジュール管理
上の職人さんの契約形態に付随してきますが、パワービルダーの建てる建売住宅は徹底的に効率化されています。
すべてマニュアル化され誰がやっても同じようにできるように仕組化したり、何の業者がいつ入って作業をするかなどのスケジュールが細かく決められています。
そういったところで無駄を省き人件費を削減しています。
そのようなところは企業努力の賜物がなせる業です。
建築基準ギリギリの規格のものを使う
建売住宅で使われている建築資材は建築基準を満たすギリギリの建材を使っているなんてこともあります。
角材や鉄棒の太さも建築基準を満たすギリギリの資材で建てられています。
だからと言って耐震性能が低いというわけではありませんし、地震が来たくらいで倒壊するような家ではありません。
国の検査にも合格していますし、フラット35のS金利に対応している基準の家を建てています。
そもそもパワービルダーの多くは1部上場企業です。そんな企業がそんなもろい家を建てていてはすぐに倒産してしまいます。
1部上場しているということはそれだけ信頼を得ている証拠です。
住宅設備が有名なブランドではない
建売住宅で使われているキッチンやバス・トイレなどの住宅設備は、LIXILやTOTOなどの誰もが知っている有名メーカーのものは使っていません。
大手メーカーもののようにグレードは高くないかもしれませんが、普段使うのには何の支障もありませんよね。
まとめ 建売住宅が向いている人
このように建売住宅の安い理由のほとんどは企業努力における部分がほとんどです。
以下のような特徴の人には建売住宅が向いています。
●もともとの予算に余裕がないけどマイホームが欲しい。
●すぐに戸建てに引っ越したい。
●特に家の外観や設備にこだわりがない。