年間多くのお客様の住宅購入の相談に携わっているタケです。
今回は私の考える、今年中に住宅を取得した方が良いのではないかという理由を3つ、解説したいと思います。
普段から私がお客様にもアドバイスしている内容になるので、住宅の購入時期について悩まれている方は参考にしていただけたらと思います。
最初に結論から言うと今年住宅を購入した方が良いのではないかと思われる理由は以下の3点です。
2、住宅ローン減税
3、グリーン住宅ポイント
それぞれについてその理由を詳しく解説していきます。
今年住宅を購入した方が良い理由その0:前提
まず初めに前提として話しておきたいのですが、必ずしもすべての人に当てはまるということではありません。
住宅を購入するべきベストな時期というのは人によって異なります。
この記事を読んだり、他の人の記事や意見でも早く買った方がいいという意見に流され、自分のタイミングでないのに住宅を取得してしますのは間違えてると思います。そのような場合は住宅の取得において失敗すると思います。
住宅会社の営業や不動産屋さんなどは家を買ってほしいので早く購入させようとしてきます。
そうような人の目論見を知っておけば他人の意見に流されず、自分の意志で住宅を購入するタイミングを決めることが出来ます。
そうすればまずは住宅購入において失敗するリスクを一つ減らすことが出来ます。
とは言え、今年住宅を購入した方がお得になる制度もあるので、そのような制度を知らずに家を建てることで失敗する危険性もあります。
そういった情報を知った上で自身で判断する材料にしてもらえたらと思います。
今年中に住宅を購入した方が良い理由その1:すまい給付金
住宅の購入を検討している人なら必ず聞いたことのあるすまい『給付金制度』。
このすまい給付金制度なのですが、この制度の期日が今年購入分、もしくは今年契約を結んだ住宅となっています。
コロナウイルスの影響で昨年で終わる予定だったすまい給付金の制度が、1年間延長されています。
注文住宅の場合2021年9月までに契約した人。建売住宅や中古住宅の購入は11月までに契約した人が対象となります。
入居にも期限があり、来年2022年12月31日までに入居が完了した人が対象になります。
すまい給付金の手続きをする際に、新居に入居したことを証明するために新しい住所の住民票が必要になります。
また中古物件においては対象にならない物件もあるので購入を検討してる人は注意してください。
中古物件だけではなく、建売住宅や注文住宅においてもそれぞれ要件があるので詳しくはすまい給付金の概要をご確認ください。
国土交通省すまい給付金ホームページ
今年中に住宅を購入した方が良い理由その2:住宅ローン減税
住宅ローン減税もコロナウイルスの影響を受け1年間延長されました。
本来は昨年で終わり、今年からは10年に戻される予定で昨年の9月までに契約して、今年12月31日までに新居への入居が完了した人が対象でした。
しかし、2019年の増税の影響を受けて延長されていた3年間の延長期間が、今年の9月契約来年12月31日入居の人を対象に1年間延長されています。
この要件を満たして住宅を建てた人は住宅ローン減税の期間が13年に延長されています。
これにより最大120万円の減税が可能となっております。
これは注文住宅で住宅を建てる人の場合で、建売住宅や対象の中古住宅を購入する人の場合は今年の11月契約、2022年12月31日入居の人が対象になります。
中古住宅購入の場合は対象となる要件が、注文住宅や建売住宅と異なるので詳しくは住宅ローン減税の概要をご覧ください。
また国土交通省の住宅ローンのホームページでもご確認ください。
2022年度以降住宅ローン減税変更点
さらに今回は2021年に住宅を購入した方が良い理由について書いていきたいと思うので、2022年度に変更されるかもしれない住宅ローン減税の変更点についても、少しふれておきます。
現行の住宅ローン減税の制度は、年末の住宅ローン残債の1%となっています。
現在銀行の変動金利は0.4%台で取り扱っている金融機関も多く、最安金利のものは0.3%台になっているものもあります。
その結果1年間に支払った住宅ローンの利息よりも、減額される税金の方が多いというパラドクスが起こっています。
そこで2022年度以降政府はこの制度を見直して、住宅ローンの1%か年間に支払った住宅ローンの利息のどちらか小さい方という要件を盛り込む予定だという情報があります。
ほとんどの人が年末の住宅ローン残債の1%より、年間の住宅ローンの利息の支払額の方が少なくなると思うので、住宅ローン減税の恩恵を最大限利用することが難しくなります。
さらにこれにより銀行の低金利争いも弛緩されるかもしれませんし、住宅ローンの借り方も変わるかもしれません。
なぜなら金利が少しくらい高くなっても、その上がった金利分税金で返ってくれば、金利が高くなったとしても条件の良い住宅ローンを借りるという構図になるからです。
例えば団信の保証の内容を手厚くして0.2%金利が上がったとしても、その分税金で返ってくるならば、その方が条件が良くなるという具合です。
とはいえ住宅ローン減税は10年で終了となるので、減税の期間が終わった後は金利が低い方が最終的に支払うローンの利息は少なくなるので、その辺はしっかり考えて決めましょう。
今年中に住宅を購入した方が良い理由その3:グリーン住宅ポイント
今年住宅を取得した方が良い理由3つ目は、今年だけ実施されているグリーン住宅ポイントを利用できることが挙げられます。
一定の基準を満たした住宅を取得した人を対象に、工事代や商品と変えられるポイントを最低30万ポイントから最大100万ポイントもらうことが出来ます。
建物の工事代として利用すればその分値引きしてもらうことが可能だし、新生活を始めるために必要な家電を購入する費用に充てることも出来ます。
今年の10月までに申請を済まさないといけないので、もう時間もないし予算も決まっているので、予算を使い切ってしまえばその時点で終了となります。
しかし30万円分でもオプションをかけられれば結構な費用になるので、間に合う人はぜひ利用してほしい制度の一つです。
詳しくはこちらで確認してみてください。
自分の意志で住宅の買い時を決断する方法
以上のように、住宅購入において今年優遇されている制度について、3点程お話してきました。
皆さんはこの制度を聞いて、今が買い時だと思いますか?それともそれでもまだ買い時ではないと思いましたか?
大事なことは制度や他人の意見に惑わされず、自分の意志で購入を決断できることです。
35年という長い期間付き合っていく住宅ローン。最初の買い時で失敗してしまってはその後ずっと後悔が付きまとうかもしれませんよね。
他人の意見に惑わされず、自分の意志で住宅購入の時期を決められれるようになるためにも、自身の目的やゴール設定をしっかりすることをお勧めします。
自分の住宅を購入する理由、購入目的、そういったことをリスト化して、定期的に見返せるようにしておいてください。
私のブログのタイトルにもあるように、自身のマイホームノートを作るのが良いと思います。
そして展示場や不動産屋さんに行って、営業マンから魅力的な提案を受けたときに、舞い上がって自身の目的を見失いそうになった時は、マイホームノートを見返して自身の目的、ゴール設定を見返してみてください。
そしてその目的と合っていれば購入を決めてもいいと思いますし、違っていれば今は買うべきタイミングではないのかもしれません。
「あの時営業マンに言われて購入していなければ」とならないようにしてくださいね。
来年や再来年になればさらに良い条件の優遇制度が出てくる可能性もあります。しかしそれは誰にも分かりません。
ご自身で情報を積極的に取りに行き、何が必要で何が必要じゃないか取捨選択していき、最終的にはご自身で判断できるようになることが大事です。
私もそんな皆さんが正しい情報を取得できるように、お手伝いできたらと考えております。