皆さんこんにちは。
年間多くのお客様の住宅取得に関する相談に乗って、自身もマイホームを計画しているタケです。
ついにこの日を迎えることが出来ました!
5月吉日天候に恵まれた穏やかな日、我が家の地鎮祭が執り行われました。
地鎮祭ってなかなか体験する機会もないですし、何をどう進めたらいいか分からなかったです。
そこで今回はいろいろ調べて、実際に地鎮祭を経験した内容をお伝えしたいと思います。
何もわからなくても何とかなるものです。
地鎮祭とは
詳しくは以前私が地鎮祭についてまとめた記事をお読みください。
地鎮祭を行う理由、当日の流れ、服装や費用など分かっていただけると思います。
しかし、どこの地鎮祭も同じというわけでは無いので、今回は私が実際に行った地鎮祭についてまとめていきたいと思います。
正直こちらの方が一般的でリアルだと思います。
地域がらや工務店によってやり方が全然違うと思うので、建築する住宅会社の担当営業マンに相談するのが確実です。
地鎮祭については以下の記事をお読みください。
地鎮祭事前準備と実際にかかった費用
準備といっても正直施主である私たちは何もしませんでした。
当日建設地に行って言われるがまま動いただけです。
神主さんの手配などは全て担当の営業さんがやってくれました。
贔屓にしている神社がある場合は○○神社でお願いしますと言えば、営業マンが連絡して段取りしてくれると思います。そうでなければいつもお願いしている神社の中からいくつか候補を出してくれます。
その方が神主さんも営業マンも段取りが分かっていてスムーズです。
なので私の場合はお供え物も準備しませんでした。お供え物も神主さんのが用意してくれました。
私たちが用意したものは当日の『初穂料』だけです。
初穂料は営業さんから3万円~3万5千円がそうばですと言われたので、我が家は3万円にしました。
初穂料に使うお札は新札が良いようです。私はうっかりしていてピン札にしてしまいましたが、まぁよしとしましょう。
それ以外に見積もりに地鎮祭費用が3万5千円入っているので、それが地鎮祭の準備費用になっているのだと思います。トータルで6万5千円でした。
地鎮祭を行わなければこの6万5千円はかかってこないのでしょうが、一生に一度かもしれないことですし、あとで嫌なことが起きたときに地鎮祭をしなかったせいにしたくなかったので、我が家はここで節約することはしませんでした。
当日の流れ
当日の流れは指定された時間に現場に行って、地鎮祭が始まるのを待つだけです。
後は時間になったら神主さんが地鎮祭の流れを説明してくれるので、神主さんの案内に沿って進めるだけです。分からなくても神主さんが丁寧に教えてくれます。
当日は現場監督と現地を見て建物の位置確認をしたり、着工までの流れを確認する大事な機会です。多分着工前の何もない土地の状態で、現場監督に合えるのはこの時だけだと思います。
現場監督はなかなか会えません。私も地鎮祭の時が現場監督に会えるのは2度目で、現場監督と建物の位置、着工までの進め方について打ち合わせしました。
現場での打ち合わせをするために地鎮祭の前後は時間に余裕を持っておいた方がいいと思います。
↓
地鎮祭
↓
現場監督と打ち合わせが終わってない場合は打ち合わせの続き
↓
終了
我が家の地鎮祭当日はこんな流れでした。
実際に現場にいた時間も2時間弱くらいで、地鎮祭の時間自体は30分ちょっとくらいでした。
地鎮祭の後に近隣に挨拶に行く場合もあるようですが、私の建てる建築会社では「完成までは住宅会社のものだからお施主さんは行かなくて大丈夫」と言われました。
現場監督からは完成して引っ越す前に挨拶行ってくださいと言われました。
近隣の挨拶自体も当日にはいかず、後日着工前に現場監督が近隣に挨拶に行っていただけるようでした。
なので当日は特に挨拶の品などもいらず、住宅会社が用意してくれるようです。
地鎮祭後に近隣に挨拶に行くかもしれないと思っていたので、服装は襟付きのシャツにジャケットを羽織っていきました。
でも近隣の挨拶がないなら普段着でもよかったかなと思いますが、地鎮祭の最中に近所の人にも見られるし、担当の営業さんは写真をパシャパシャ撮っていたので、しっかりした人に見られるためにも服装はちゃんとしておいた方が良さそうです。
地鎮祭で気にしていたこと
地鎮祭の準備をするうえで気になって調べたことがあったので、その内容についてまとめたいと思います。
1つ目は祝儀袋の書き方です。普段あまり書く機会が無いのでどう準備するのが正解なのか調べました。
2つ目は日取りです。あまり六曜を気にする方ではないのですが仏滅や赤口は避けたいと考えました。
祝儀袋の書き方
祝儀袋はすぐに用意することが出来ますが、包む金額によって祝儀袋の豪華さが変わってくるので、ちゃんとした祝儀袋を用意したい場合は早めに準備した方が良いかもしれません。
用意する祝儀袋ですが、地鎮祭では『蝶結び』の祝儀袋を用意します。
蝶結びはほどいて結びなおすことが出来ることから、何度起こっても嬉しいお祝い事の時に使う水引です。例えば出産祝いとか。
結び切りは一度結ぶとほどけない結び方なので、繰り返してほしく無いことの時に用います。例えば結婚式とか。
家の建築は何度繰り返しても嬉しいことになるようです。
そして表書きの書き方ですが、上の部分に『御初穂料』もしくは『玉串料』と書きます。
下の部分に施主の名前を書きますが、持ち分があるとそれぞれ連名にする場合などもあるようですが、今回は単世帯なので苗字だけわかればよいと思い苗字だけ書きました。
地鎮祭の祝儀袋の場合中袋に金額や住所は書かなくてよいようです。
中袋に金額や住所を書く理由は、結婚式などで多くの方から祝儀をいただいたときに、誰がいくらくれたか分からなくならないようにするためです。
また住所を書くのはお礼を送るときに、送り先が分かるようにするためです。
しかし地鎮祭の場合、祝儀を渡すのは施主だけなので誰からというのは分からなくならないですし、お礼が来る訳では無いので住所もいらないそうです。
我が家は金額だけ書きました。金額の書き方は昔の漢数字で書きます。
お金の入れ方はお金の正面、中袋、祝儀袋の正面がそろうように入れます。
神主さんに渡すときにはふくさに入れて渡す方がより丁寧です。
我が家ではふくさに入れて準備し、当日神主さんと挨拶をした後流れの説明を受ける中で初穂料を渡しました。
最後に渡す場合もあるようですが、式に使う場合もあるようなので最初に渡しておく方が間違いないと思います。
渡すときには「初穂料を用意しましたので、お納めください」と言って渡します。
地鎮祭の日取り
私が地鎮祭を行う上で気にしたことの2つ目は、執り行う日取りです。
私が言っている日取りというのは、大安に代表される六曜ではなく、建築に関わる日取りを決める十二直の方です。
江戸時代までは十二直の方が主流として使われていたようですが、六曜が出てきてからは六曜の方がメジャーになっているようです。
六曜は行事を行う吉凶を判断する日取りのことで、結婚式やお葬式に影響するようでその他広く用いられます。なので当然地鎮祭にも用いられるのですが、建築に関する吉凶を占うには十二直がメジャーです。
さらに十二直とは違いますが、『三隣亡』と言われる建築大凶の日があるので、この日に地鎮祭や上棟はしない方がいいとされています。
皆さん六曜は気にされているようですが、三隣亡は気にしないんですかね…
住宅会社の営業さんにも六曜気にしますか?と聞かれ我が家はあまり気にしていませんでしたが、地鎮祭の日取りは大安でした。
たまたま最短のスケジュールが大安になっただけでした。
それより私が気になったのは着工の日が三隣亡だという事です。
三隣亡とは、『その日に地鎮祭や棟上げをすると、三軒先にまで災いが降りかかる』と言われている建築凶日です。
三隣亡に着工してはいけないとはいくら調べてもどこにも書いていませんでしたが、工事の始まる初日が三隣亡なのはいい気がしなかったので、地鎮祭の日に神主さんと現場監督に相談しました。
神主さん曰く
今後その土地での家族の繁栄と工事の安全をご祈祷して、土地を清めるのが地鎮祭なので、地鎮祭でしっかりお祓いするから大丈夫ですよ
と言われました。
それだけでスッと気分が楽になりましたが、さらに現場監督に相談すると
じゃあ着工を一日はやめましょう!
と言ってくれて、着工日が一日早まりました。
もう決まっているスケジュールで、動かせないと思っていたので嬉しかったですけど、何より現場監督が施主の気持ちに寄り添ってくれてる気がしてその方がより嬉しかったです。
ちなみに三隣亡は施主が気にするというよりは、回りの家が気にすることのようです。
なぜなら三軒先まで災いが降りかかるわけですので、古い地域などではそういったことを気にする住人がいると住んだ後に近隣との人間関係にも影響するみたいです。
地域がらもあるようで、山形県ではそういった風習が色濃く残っているようです。
三隣亡を気にしたり、上棟式もしっかりとやるようでそういったところで建築費用がかさみそうです。
早めに分かった場合は日程をずらしてもらうのが一番ですが、事前に土地に何かしら手を加えてもらうだけでも違うようです。
例えば先に地面だけ2~30㎝だけ穴を掘ってもらうとか。
私はそのくらいでいいと思っていたのですが、現場監督が理解のある人で助かりました。
もう行ってしまって不安な方もいるかもしれませんが、『三隣亡』とはその昔は『三隣宝』と書き、建築吉日だったようです。それが長い年月の間に間違って伝わり、三隣亡の字を当てるようになったそうです。
なので案外あいまいなものかもしれませんし、旧暦の日にちを使うのが正しい暦のようなので、現代とは曜日回りも異なります。気にしすぎないのが一番良いかもしれませんね。
地鎮祭について思う事
とまぁこんな感じで無事終わった我が家の地鎮祭です。
地鎮祭の所要時間は準備から片づけまで入れると2時間弱くらい。
近隣への挨拶は地鎮祭の後なので、地鎮祭で初めてその土地に家が建つことを周りの家の人は知ることになります。
費用の関係や建売住宅などでは地鎮祭を行わないことなども増えてはいるようですが、自分の家を建てる地鎮祭は一生に一度かもしれません。
それに地鎮祭をして初めて家を建てるんだという実感が持てました。
マイホームの思い出に残る良い経験だとおもいますので皆さんもぜひ行ってほしいと思います。
コツは恥ずかしがらずに大きな声で「エイッ、エイッ、エイッ、」ってやることです。
なんか神聖な不思議な気持ちになりますよ。