ローコスト住宅について価格の安い理由、メリット、デメリットについて説明してきました。
それを参考にどういった人に合っているのか見ていきましょう。
あくまでもローコスト住宅を買う場合の話です。
向いている人
どういった人にローコスト住宅が向いているのか見ていきましょう。
2,短い期間でマイホームが欲しい
3,住宅に対する多くの仕様を決めるのが面倒な人
4,将来的な負担を軽くしたい人
5,建売住宅よりも間取りや設備を自由に決めたい人
6,予算は決まっているが予算内で立地の良い場所に住みたい
予算はないけどとにかく戸建てマイホームが欲しい
予算はローンの借入額に関わってきます。
住宅ローンの借り入れ可能額は年収や職業によって変わってきます。
そんな中でローンの仮審査に出してみて思ったほど借りられないとなった場合に、予算の中で建てられるローコスト住宅を選ぶのも良いと思います。
予算を抑えて戸建て住宅ということであれば建売住宅も検討の余地がありそうです。
短い期間でマイホームが欲しい
これも建売住宅にも当てはまりますが、ローコスト住宅は他の戸建てに比べ工期が半分くらいですみます。
なので少しでも早く戸建てに住みたいという人には向いています。
工期が短いということは他の費用を削減することに繋がりますので、諸費用を減らすことにもつながります。
また期間だけで言えば、建売住宅は物件の見学から1か月半くらいで引き渡しになるので、早く引っ越したい人には建売住宅も向いています。
住宅に対する多くの仕様を決めるのが面倒な人
ローコスト住宅の多くは、仕様や規格が決まっているものが多いです。
ですのでその中から選ぶだけでよいので、決める項目が少なくすみます。
中には何か月もかけて仕様決めをして結局疲弊してしまう人や、最悪マイホーム自体が建たないなんて人もいるので、ほどほどが良いのかもしれませんね。
またある程度仕様や規格が決まっているので、契約後にオプションばかりで金額が上がってしまうことも防げます。
ハウスメーカーとしては標準仕様というものを設定して、お客さんが選びやすくしています。
私たちは種類が多すぎると決定することができないという性質があるので、ある程度仕様が決まっている方が決断することができます。
将来的な負担を軽くしたい人
住宅の購入価格、つまり住宅ローンの借り入れが少ない方が毎月の支払額も減らせます。
総支払額も減るので老後に対する不安も減らせます。
毎月の支払額が減れば日々の生活にも余裕が生まれ、余ったお金を貯蓄に回しておけば、お子様の教育費に充てたり、習い事に充てたりできます。
ローンの支払額を抑え浮いた余剰資金を、ローンの利息以上で運用できれば資産を増やすことにも繋がります。
債務者が働けなくなった場合でも、貯蓄があればしばらくはなんとかできます。
最終的に使わなかった貯蓄は余裕のある時に繰り上げ返済に使えば、ローンの支払期間も短くなりますし、払う利息の総額も減らせます。
建売住宅よりも間取りや設備を自由に決めたい人
建売住宅に比べれば壁の位置や部屋数、設備の変更が可能なので間取りや設備をこだわりたい方には向いています。
しかし住宅会社によって規格住宅の規格は様々なので、出来ない仕様がある場合があるので事前に確認が必要です。
また設備のグレードアップは大幅な費用の増加につながります。
予算は決まっているが予算内で立地の良い場所に住みたい
建物・土地・諸経費の総予算が決まっている場合、その予算内で建物と土地にかけられる費用の割合を決めます。
建物にかけられる費用を抑えられれば、土地にかけられる費用の割合を増やすことが出来ます。
結果、より立地の良い場所に家を建てることが出来ます。
さらに土地には消費税がかからないので、土地の消費税分の削減になります。
将来資産価値が下がりにくいのも土地の方が下がりにくいので、将来的な資産価値を残すことにもなります。
向いていない人
ここからはどういった人がローコスト住宅に向いていないのか見ていきましょう。
2,価格よりも性能を求める人
3,とにかく安心を求める人
家に対してこだわりが強くやりたいことの多い人
ローコスト住宅では決まった仕様で決まった設備しか使えないということもあります。
自分のやりたい仕様の決まっている人や、使いたいメーカーの設備がある場合は注文住宅の方が向いています。
また手間のかかる装飾は価格が高くなってきますので、ローコストにはなりません。
そういったことが出来るためにも、自由設計の注文住宅がよさそうです。
価格よりも性能を求める人
やはり高い性能を求めるとどうしてもローコストは難しいです。
壁を厚くしたりできるわけではないので、使える断熱材の量が限られたり、断熱材の素材自体も安価なものになってしまいます。
また断熱の範囲も屋根裏や基礎自体の断熱を取ると使う断熱材の量が増えるので、そういったこともしていません。
断熱の事だけ話しましたが、耐震や機密性能に関しても同じことが言えます。
決して耐震性や機密性能・断熱性能に問題があるという訳ではありません。基準は充分クリアしています。
しかしそういったところに力を入れているメーカーに比べ、建築基準を満たした標準的な住宅という意味です。
やはりそういった高性能を求めているのであれば、ローコスト住宅は向いていないと言えます。
とにかく安心を求める人
安心といっても色々な意味がありますが、ここでは二つの安心について触れたいと思います。
一つは会社が倒産してなくなってしまうという不安がないということ。
やはり大手ハウスメーカーなら地元の小さな工務店に比べ、会社がなくなってしまうというリスクは低いです。
ですので建築途中に会社がなくなり家が完成しないということはないと思います。
例え会社が倒産しても完成保証を付けていたりなどで、家自体はしっかり建てて引き渡してもらえることがほとんどでしょう。
もう一つは家が建った後の定期点検や保証などの安心です。
瑕疵担保責任保険はどこの会社も付けていますが、やはり大手ハウスメーカーでは定期点検の回数が多いや、保証の期間が長い等の保証が手厚い部分があります。
そういった保障の金額も住宅の金額に含まれているので、そのような安心を買いたいという人は、ローコスト住宅は向いていません。
まとめ
ローコスト住宅に向いている人、向いていない人の特徴を分かっていただけたでしょうか?
この特徴を参考にして頂いて、自分自身に当てはめて自分はどちらのタイプかしっかり考えて購入を検討してください。