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【注文住宅の暖房設備】床暖房取り入れる?メリット・デメリット

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年間多くのお客様の住宅購入の相談に乗っています。タケです。

床暖房 赤ちゃんの足

今日は注文住宅を建てる時に取り入れる暖房設備についてお話ししたいと思います。

家の中で快適に過ごすための冷暖房設備、何を採用するか大事になってきますよね!?

今日はその中でも『床暖房』についてお話ししたいと思います。

床暖房の特徴から見たどんな人が床暖房に向いているのかお話ししていきたいと思います。

この記事を読んでいただければ注文住宅で床暖房を検討している方や、今後住宅を購入する上で住宅の暖房設備を何にしようか決める際の参考にしていただけると思います。

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床暖房の種類

床暖房親子

床暖房は足元だけが温かいのではなく、床で暖められた空気は上昇し空気を暖めてくれますし、輻射熱の効果で天井も含め部屋全体がムラなく温まります。

床暖房には大きく分けると二つの種類があります。

電気ヒーター式床暖房
温水循環式床暖房

電気ヒーター式床暖房

電気ヒーター式床暖房はヒーターを内蔵したパネルを設置して電気を流すことで発熱させる方法です。

温水式に比べ導入費用が安いですがランニングコストは高くなります。導入コストは大体60万円くらいで、電気代は月に13,000円程かかります。

光熱費はエコキュート利用の温水式に比べ約4倍高く、ガス温水式に比べて約2倍高いです。

日頃のメンテナンスもほとんど必要なく、耐用年数は建物と同じと言われています。

温水循環式床暖房

温水循環式床暖房は電気、ガス、灯油などで暖めた温水(不凍液)を床下のパイプに循環させることで床を暖めます。

電気式に比べ導入費用が高くですが、ランニングコストは抑えられます。導入費用は大体80万円位で、月々のコストは8000円程です。

毎年不凍液の補充が必要で5年~10年に一度不凍液の交換が必要です。不凍液を流すパイプの寿命は30年程で、交換が必要になります。

床暖房は他の暖房機器に比べ威力が弱いという意見もありますが、温水式の方が威力が強いので床暖房の強さに心配がある方は温水式を選ばれるのがよさそうです。また温水式の方が電気式に比べ温まるまでのスピードも速いです。

床暖房のメリット

利点、自然素材

🔸足元が温かい
🔸熱源が床にないので子供や老人にも安心
🔸床に暖房器具が無いので掃除がしやすく、部屋が広く使える
🔸風が起こらない
🔸輻射熱で部屋中ムラなく温まる
🔸活動量が増える

以上のようなメリットがあります。

足元が温かい、活動量が増える

人間は頭より足元が温かい方が体感的に暖かく感じます。

また「頭寒足温」という言葉があるように足元が温かく頭が寒い方が健康に良く、記憶力もあがるようです。

健康に良いと言えば、床暖房はこたつなどと違い部屋全体が温まるのでこたつに入って動かないということが減り、活動量が増えるので筋力の低下も防げ転倒などの危険回避にもなります。

子供や老人にも安心

危険回避ということで言えば、ストーブのように熱源が床にないので子供が触って火傷をしたり、ぶつかって倒してしまい火事になるなどの心配はありません。

床に暖房器具が無いので掃除がしやすく、部屋が広く使える

床に暖房器具を置かないので家具の配置にも制限を受けませんし、床を掃除するときにどかしたりする必要もないので掃除が楽です。

また夏に片付ける必要もないので片付ける手間がありませんし、片付けるスペースの確保も必要ありません。

風が起こらない

エアコンと違い風を送るわけではないので誇りが舞って空気を汚すこともありません。音も静かです。

風が無いので乾燥しないとも思ったのですが、普通に乾燥するそうなので加湿器などは必要かもしれませんね。

床暖房のデメリット

悪い点

🔹初期導入費用が高い
🔹温かくなるまでに時間がかかる
🔹メンテナンス費用がかかる
🔹修理費が高い
🔹光熱費が高い
🔹使える床材を選ぶ
🔹重たい家財を置く場合には注意が必要

以上が床暖房のデメリットになります。

初期導入費用が高い

先ほども書きましたが電気式床暖房で導入時に60万、温水式床暖房で80万円かかります。これにプラス設置費用が掛かります。これは大体エアコン4~5台分に相当します。

温かくなるまでに時間がかかる

床暖房は電源を入れてから全体が温まるまでに時間がかかります。温まるまでの時間は30分~1時間ほどかかるのですぐに温かくなってほしい場合には不向きです。

メンテナンスに費用が掛かる、修理費が高い

毎年減った分の不凍液の補充が必要です。だいたい5000円~1万円かかります。また5年~10年に一度不凍液を入れ替えなくればいけません。その分の費用が掛かります。

故障の際にも設備が床下にあるので一度床を剥がして修理しなければなりません。そのため修理費用も高額になりがちです。

光熱費が高い

先ほども書きましたが電気式の床暖房で付き13,000円の電気代がかかります。温水式のもので月8,000円かかります。

これは床暖房にかかる光熱費だけなのでそれ以外にかかる光熱費もかかってきます。

使える床材を選ぶ

床暖房を導入する際は無垢の床材は使えません。なぜなら熱で床板が反ってしまうので無垢材は使えないのです。

挽き板や突き板の場合は対応しているものがあるようなので使えますが、選べる種類が限られたり、できるメーカーが限られたりする可能性があるので、そう言った床材を利用して床暖房を採用する場合にはあらかじめ工務店に確認が必要です。

床暖房のデメリットを解消し快適に長く使うためにコツについては、以下の記事を参考にしてください。

メリット・デメリットから見る向いている人いない人

女性閃き

床暖房は温まるまでに時間がかかるので使う時間が短い人や、家にいる時間が短い人には向かない設備と言えます。

またこまめに電源を入れたり消したりすると電気代が高く付きます。安定的に暖めている場合、1時間当たり7円ですが立ち上がり時は31円かかります(諸条件により違います)。

家にいる時間が長く、床に座るような生活をしたい人には向いていると言えます。エアコンの場合は温まった空気が上に溜まってしまい、足元が冷たいくなりやすいというデメリットがあるので床に座るような生活をしたいという人には床暖房が向いています。

また熱源が床にあるわけではないので小さなお子さんやお年寄りがいて、家に人がいる時間が長かったりけがの危険がある人にも向いている暖房だと言えます。

将来的に床暖房を使わなくなる人がいる事実

スマイラボの冬の暖房に関するアンケートによると築11年~20年では約3割が、築21年以上になると約7割の人が持っているけど使っていないと回答しています。

理由は電気代の請求を見てその金額が高すぎるからです。毎年電気代は上がっていっています。今の現状を考えると今後床暖房での電気代はさらに上がっていきそうです。

床暖房を導入したいけど電気代が気になる方は太陽光発電システムの導入も一緒に検討した方がよさそうです。売電価格が減っても自分の家で使う電気の購入量を減らせれば、電気代が上がっても心配は減るかもしれません。

その分初期費用はかさんできますので、電気代を取るのか設備費を取るのか比較検討が必要です。

結局床暖房は導入するのかしないのか

要点

といったところが床暖房のメリット・デメリットと床暖房を取り入れるのに向いている人について解説してきました。参考にしていただけたでしょうか?

床暖房を入れるか入れないかは個人の判断です。メリット・デメリットを理解して導入や不採用を決定すれば、入れるにしても入れないにしても後悔はないと思います。

ここからは私の独断のお話しするので不必要な方はここでブラウザを閉じてもらえればと思います。

メリット・デメリットを踏まえて私が床暖房を採用するかどうかと言えば、私は床暖房は採用しません。

多くの方が1回目の打ち合わせで床暖房を要望し、予算の面から一番最初に諦めるのは床暖房だそうです。

それだけ床暖房は贅沢品ということです。私にとって家の購入は消費です。決して浪費するつもりはありません。だからできるだけ費用対効果の高い家にしたいと考えています。

多くの方が言っているように、まずは断熱性能と機密性能を上げることが優先だと思います。

いくら床暖房を導入して暖かくしようと思っても断熱性能が悪かったり、機密性能が悪ければ結局寒い家になってしまいます。

それにどちらかと言えば機械での暖かさや、涼しさを求めるというよりはパッシブな方が好みなのでできるだけ自然を生かして健康的にも配慮したいと考えています(健康住宅については健康住宅についての記事も参考にしてください)。その方が同じ初期費用をかけるとしてもメンテナンス費用や修繕費用は抑えられると思います。

私は以前無垢の床材を標準仕様にしているメーカーのモデルハウスに行きました。その時の無垢の床材の感触が忘れられません。

硬い木なのに温もりや、暖かみを感じました。だから床暖房を入れるなら私は無垢の床材を入れたいと思います。その方が子供のためにも良いと考えるからです。

無垢の床材は素材自体が呼吸し有害物質の揮発も抑えられますし、湿度を調節してくれる機能もあります。しかし無垢の床材にもデメリットもありますので採用する場合はその辺も加味して考えてくださいね!

ということで我が家で注文住宅を建てる場合、床暖房は採用しないと思います。