皆さんこんにちは!
年間数十組のお客様の住宅所得に関するお悩み相談に乗っております。たけです。
今回は住宅ローンの返済にボーナスでの返済を併用するかどうかという相談です。
私が相談を受けているお客様の中には、ボーナスでの返済の併用を考えられているお客様も見受けられます。
その理由は月々の支払金額を抑えたいからという答えが多いです。
ではこのボーナス払いですが、月々の支払い額は抑えられますが、併用することでの弊害はないのでしょうか?
今回の記事でボーナス払いについて、した方が良いのかしない方が良いのか解説していきます。
結論
結論から言うと、私はボーナス払いを考えているお客様にはボーナス払いを勧めていません。
私自身もボーナス払いを併用するつもりはありません。
その理由はボーナス払いにはリスクがあるからです。
もしそのリスクが許容範囲内であるなら、ボーナス払いを併用してもいいと思いますが、そうでないならわざわざリスクを冒してまでボーナス払いはしない方がいいと思います。
そのリスクというのはボーナスは常に出るとは限らないということです。
ボーナスは多くの会社で「業績によって支給が決まる」、となっているところが多いです。
特に中小企業ではそういった会社が多く、ボーナスがないというところもあります。
今回のコロナのようなことが起こり、ボーナスカットとならないとも限りません。
そんな中でいつカットされるかも分からないボーナスを当てにして、長い住宅ローンを返済するのはリスクだと考えます。
私についてお話しすると、私の年収は平均年収の半分くらいです。
毎年のボーナスも高額ではないですし、いつ無くなるかも分かりません。
そうするとボーナスを当てにした返済計画を立てるより、もともとボーナスに頼らなくても月々の返済をしていける金額でローンを組む方が、リスクヘッジが出来ていると言えます。
なので、皆様にもボーナス払いのリスクを考えた返済計画を立てていただきたいと思います。
住宅ローンはそれ自体がリスクであることを考えてください。
長期であれば35年間返済していかなければなりません。
変動金利でローンを組んでいる人はいつ金利が上昇するか分かりません。
また金利のリスクだけでなくても、収入減や働けなくなるリスクなどもあります。
団体信用生命保険に加入していたとしても、働けなくなってすぐに住宅ローンが免除になるわけではありません。働けないということは収入もないということなので、住宅ローン自体返済できなくなってしまいます。
住宅ローンは金融機関からお金を借りて、家を買うことです。つまりは借金です。
長い返済期間、どのようなリスクがあるか分かりません。少しでもリスクになるようなことは減らしておきましょう。
ボーナス併用を利用するデメリット
ボーナス払いを併用する場合のデメリットについてまとめておきます。
ボーナス併用払いを利用する場合のデメリットは二つです。
1、利息の総支払額が増える。
2、ボーナスが必ずあるとは限らない。
結論でも話しましたが、私はこのうち2番のボーナスが必ずあるとは限らないということが最大のデメリットだと考えています。
よく1番の総支払額が増えることがデメリットだという人もいますが、正直こちらは大したデメリットではないと思います。
なぜなら支払額が増えるといっても大した金額ではないからです。
このくらいの金利差だったらボーナス払いを利用しても良いと思います。
どのような場合にボーナス払いを利用した方が良いか
ボーナス払いについて、利用しない方が良いと話してきましたがボーナス払いを利用した方が良い人もいます。
それは近い将来毎月の支出が増えることが分かっている人。もしくは収入が減ることが分かっている人です。
ボーナス払いの利点は毎月の支払額を抑えられるということです。
先ほどの4000万円借り入れして、1400万円ボーナス払いにする場合の計算ですが、月々の支払いは109,224円と70,995円になりその差は38,229円も違ってきます。
月の支払いがこれだけ変われば、支払いは楽ですよね。
なので、子供の進学などで毎月の支出が増える方や、子供の出産で奥さんが育休に入り毎月の収入が減ることが分かっている方などは、月の支出を減らすためにボーナス払いが有利に働く場合もあります。
しかし気を付けてください。月の支出が減ったからと言ってローンの支払金額が減るわけではありません。
月の支払いで残った分は、次のローンの支払いに回せるように蓄えておきましょう。
解決策
ローン払いする場合や逆にしない場合について、それぞれ考えをまとめておきたいと思います。
ボーナス払いした方が良いか、しない方が良いかは、ローンを組む人の状況により人それぞれです。
ローン払いする場合、しない場合の、それぞれの注意点をまとめておきましょう。
ローン払いする場合の注意点
ローン払いする場合の注意点は、月々の支払いに余裕が出来るということです。
月の支払いに余裕が出来、手元にお金が残ると使ってしまうのが人間の性です。
結果本当に必要な時にお金が足りないということになりかねません。
なので相当お金の管理能力が求められます。
また、月々の支払額が減るので予算を上げてしまいがちです。
月々の支払ではなく、ちゃんと総予算内に収まっているのか意識するようにしましょう。
ボーナス払いを進めてくる営業担当には要注意です。
その場合はどうしてボーナス払いを進めてくるのか理由を確認し、納得できるものならボーナス払いするようにしましょう。
万が一ボーナスがなくなった場合でも、ボーナスなしの返済方法に切り替えた場合に、月々払っていける金額内に収めておくことが大切です。
ボーナス払いしない場合の注意点
ボーナス払いしない場合の注意点は、ボーナスをうまく活用するということです。
ボーナスを住宅ローンの返済に使用しないので、ボーナスが入った際に余剰金となります。
こちらも先ほどと同じですが、やはり手元にお金があると使ってしまうのが人間の性です。
折角だからと少し高いものを外食したり、無駄なものに浪費しがちです。
普段ローンの返済のために頑張っている皆さんなので、たまの贅沢はよいと思います。
折角家族が幸せになるために買ったマイホームなのですから、そのために家族がひもじい思いをすることは違うと思います。
なので、ボーナスを全て使ってしまうのではなく、次のボーナスまでの返済余力分を先に取っておきましょう。そして残りの分で贅沢するようにしましょう。
そして次のボーナスまで使わなかった分は、また家族のご褒美に回したり、貯金したり、はたまた本当に余剰金なら投資に回し資産を増やしても良いと思います。
返済方法を賢く利用して、ボーナスを使っても使わなくても住宅ローンの返済を楽しみに変えていきたいですよね。
今ボーナス払いで苦しんでいる人へ
もうすでにボーナス払いを併用している人の中には、実際にボーナスが無くなってボーナス払いが厳しいといった人もいると思います。
そんな人はすぐに借入先の金融機関に相談して、支払方法を変更してもらうようにしてください。
金融機関は貸したお金が返ってきて初めて利益になります。
金融機関側も貸し倒れになって、お金が返ってこないことは避けたいのです。
なので一緒にどうしたら返していけるのか考えてくれます。
実際よくあることで、特別なことではないのでできるだけ早く相談するようにしましょう。
ボーナス払いをするためにほかのローンを借りたり、キャッシングを利用したりすることは避けてください。
キャッシングや他の借り入れは、住宅ローンと違い金利がとても高いです。
金利の低い住宅ローンを返すために、金利の高いほかのローンを組んでは意味がありません。そういった金利の高い商品は元本が全然減らないので、後々返済が困難になっていきます。
まずは金融機関に相談し、ボーナス払いをやめて月々の支払いだけに変更してもらったり、場合によっては支払期間を延長してもらえる場合などもあります。
支払期間が延びれば、月々の支払額も抑えられ返済は難しくないかもしれません。
折角手に入れたマイホームのせいで、自分たちが苦しむことが無いようにしていきましょう。
ボーナス払いについてはよく考えて利用しよう
家族が幸せになるために手に入れたマイホーム。
失敗する原因はボーナス払いだけではないですが、なんでも賢く利用していきましょう。
そのために必要なのは情報弱者にならないことと、人の意見を鵜呑みにしないことです。
人にとってはメリットでも、自分にとってはデメリットになりうることはたくさんあります。
それを判断できるのは自分だけですし、やはり知っているのと知らないのとでは損をする確率も高くなってきます。
このブログで私と一緒に学んでいきましょう。
ボーナス払いも自分のライフイベントを考えたライフプランが必要です。
お金のかかる子供が小さいうちは、ボーナス払いを利用して月々の支払いを抑えてボーナスで返していき、子供が独立してからはボーナスをやめ月払いだけにしていく。
または現役で働いていてボーナスがあるうちはボーナスを利用し、退職してボーナスが無くなったらボーナス払いをやめるなど、賢く利用していきましょう。
ライフプランは専門的な知識も必要ですが、簡易的なものでも多くの発見があります。
自分の年齢がいくつの時にお金が必要なのか知っておくだけでも、それに備えて準備が出来ますし、多くの気づきを得ることが出来ます。
無料でライフプランを行ってくれるところもあるので、興味のある方はファイナンシャルプランナーに相談してみてください。