年間30組以上のお客様の住宅購入に関する相談に乗っています。タケです。
この記事ではネット銀行で住宅ローンを申し込む場合の、特にネットのみを使って申し込みをする場合の弊害となる部分を説明していきたいと思います。
ネットのみで申し込みができるぶん、それに合わせた弊害も出てくるので、両者をしっかり理解してどちらが良いのか判断していきたいですね。
この記事を読んでいただければ、ネット銀行で申し込む場合の弊害と、銀行窓口を利用する場合の利点が分かってもらえます。
ネット銀行
まずはネット銀行のメリット・デメリットとなる部分のおさらいからしていきたいと思います。
2、銀行口座の開設自体もネットでできる
3、団体信用生命保険の種類が豊富で無料のところが多い
4、審査基準が厳しく仮審査は簡易的なものになりがち
一つづつ見ていきたいと思います。
ネットから簡単申し込み
時間の制約を受けず24時間いつでもネットで申し込みをすることが出来ます。
そのため場所も選ばないので、自宅で数社に申し込みができ、窓口に行く時間と労力を節約できます。
移動せず窓口にも並ばなくてよいので、コロナウィルスなどの感染症などに対す対策もできます。
口座の開設もネットでできる
口座の開設自体もネットからの申し込みでできます。
しかしその場合銀行口座の開設からになるので時間がかかります。
希望のネット銀行で口座を持っていない場合は早めの準備が必要です。
住宅ローンの申し込みも必要書類のやり取りを郵送で行ったり、メールのやり取りなどで行うので時間がかかります。
不備があった場合には返送しもらい、再送なんてことになるので、銀行の窓口で行う場合よりも時間がかかります。
その間に他の人に先を越されて、希望の物件を買えないなんてことも発生してくる可能性もあります。
団信の種類が豊富で無料のところが多い
一般団信はネット銀行も従来型の銀行も無料ですが、銀行では保証を充実させようとすると金利が上乗せされてきます。
それに対してネット銀行では7代疾病や就業不能を付けても無料というところも多いです。しかし全てのネット銀行が無料という訳ではないので、自分の借入希望先がある場合はしっかり調べましょう。
また、銀行の住宅ローンも他社との差別化のために、一般団信は無料で付いてくる銀行も増えてきているので、自分の希望の借入先で確認が必要です。
審査基準厳しめで仮審査は簡易的なものであることが多い
ネット銀行は仮審査の返答が早いです。
この部分においては注意が必要です。
ネット銀行の仮審査は本人の年収と返済比率だけを見た簡易的なものになります。ですので審査基準も緩く、審査の回答も早いです。しかしこれはあくまで仮審査の話であって本審査では違います。
本審査は一般の銀行同様建物の担保価値を見たり、他の借り入れや金融事故も詳しく調査します。
一般の銀行では仮審査時にそのあたりを精査しているので、本審査でもさらに詳しく審査されますが、本審査で落とされるということは少ないです。
しかしネット銀行の場合は本審査が本番の審査になってくるので、この時点で詳しい借り入れ状況などの審査が行われます。そのため一般の銀行に比べ本審査での通過が厳しくなっており、本審査に時間もかかります。
銀行窓口
ネット銀行と比較して一般的な銀行の窓口で住宅ローンを申し込む場合、どのようなメリットがあるのか解説していきます。
2、ローンが通りやすくなるための相談ができる
3、ローンの決裁権のある人に遅延の理由などを説明してくれる
4、窓口で借入者の人柄や収入の増減を判断して総合的に判断してもらえる
担当者が書き方について教えてくれる
銀行の窓口や、不動産屋さんで住宅ローンの申し込みをする場合、担当になってくれる窓口の人が記入方法や準備する書類について直接教えてくれます。
またローンを申し込む前の段階で住宅ローンについて詳しく相談したい場合も、担当者の方が窓口で相談に乗ってくれるので、説明を理解しやすいですし分かるまで何度でも質問できます。
審査に提出する書類も不動産屋さんにお願いすれば、不動産屋さんに用意してもらえますが、ネットで自分で申し込む場合は自分で用意することになります。
不動産屋さんの手数料にはそのような手数料も含まれています。
ローンが通りやすくなるためのアドバイスをしてくれる
銀行の窓口では担当者の方とローンの相談や、審査をしていくことになるので、担当の方もこちらの現状を把握してくれます。
ですので借り入れの種類や額を把握してくれているので、どうすれば通しやすいかということを分かってくれるようになります。
そこで住宅ローンを通すために返した方が良いローンのアドバイスや、他の借り入れのおまとめなどをアドバイスをしてくれます。
さらには借り入れに含まれない借り入れもあるかもしれませんので、その場合は借り入れに記入しなくてよいとアドバイス貰える場合もあります。
上司に遅延などの理由を説明してくれる
例えば金融事故を起こしている場合住宅ローンの借り入れが難しくなります。
しかし1回だけや軽微なもので、ちゃんと理由を説明できるものであれば、担当者から稟議書などを書いてもらえれば通る可能性があります。
そういったところも窓口で対面で説明できないと難しい部分になってきます。
窓口で借入者の人柄や収入の増減を判断して総合的に判断してもらえる。
銀行の窓口で住宅ローンを申し込む場合、最初の相談から融資の実行まで同じ人が担当してくれることになります。そのため何度か相談しているうちに人間関係も築けてきます。
私も住宅ローンではありませんが銀行のローンを借りたとき、担当してくれた人と仲良くなりプライベートで食事に行ったりしました。すごく熱心にやってくれたので、住宅ローンの時もまた相談に行きたいと考えています。
ローンの審査をするときに、書類だけではわからない人柄や、返済能力なども加味した審査を行ってくれるようになります。
ネット銀行では書類のみの判断になるので、そのあたりの審査ポイントは厳しいので、ネット銀行は審査が厳しいといわれているのかもしれません。
解決編
どうしてもネット銀行がよく、また上記で記載したような窓口でのメリットを受けたいという方には以下のような方法がお勧めです。
窓口での対面のメリットを受ける方法
ネット銀行の中には店舗として窓口を設けている場合や、代理店を使って不動産屋さんなどと提携している場合があるので、そういったところを利用して申し込みをするのも一つの手です。
そうすることで住宅ローンで分からないことも相談できますし、書類の準備や不備についてもアドバイスしてもらえます。
現在ネット銀行では「ソニー銀行」「住信SBIネット銀行」「楽天銀行」
で代理店と提携して自宅や近所、不動産屋さんなどの店舗に出向いて、そういったサービスをしているところがあります。
しかし全てのネット銀行がそういったサービスを行っているわけではないので、借入希望のネット銀行がある場合には事前の確認が必要です。
また店舗を設けているといっても、ネット銀行の場合は数が大変少なく、地方にはそういった窓口が無いといったネット銀行も多いです。
その点で言うと「イオン銀行」は他のネット銀行に比べ窓口が多く、地方でも窓口を設けています。
ネット銀行での時間がかかる問題を解決する方法
ネット銀行は書類のやり取りを郵送にしているため、やり取りに時間がかかるといった話をしましたが、ネット銀行の中には署名や捺印を省略しネットだけで完結できるネット銀行もあります。
そういった銀行を選べば書類の郵送の手間が省け、画像のアップロードや写真の添付などネット上のみでのやり取りになるので、時間を短くすることが出来ます。
「auじぶん銀行」「住信SBIネット銀行」「イオン銀行」などではそういったサービスを取り入れています。
以上のようなことをうまく利用すれば低金利や保証の手厚さ、手続きの簡略化などのネット銀行のメリットと、窓口業務での分からない場合のアドバイスがもらえたり、担当者と対面で人間関係が築けるといったメリットを活かして、住宅ローンの申し込みが出来ます。
その二つをうまく組み合わせて自分に合った住宅ローンを決定していってください。