建売住宅はすべて一緒だと思っていませんか?実は建売住宅には種類があります。
それは飯田産業グループに代表される、パワービルダー系の建築会社の建てている建売住宅と、注文住宅を扱っているハウスメーカーなどの建てている建売住宅があるということです。
一般的に安い建売はパワービルダーの建てている建売住宅で、相場より安い建売住宅になります。
この2種類の建売住宅の違いはどういったところに出てくるのでしょうか。
建売住宅とは
まずは建売住宅がどういったものか簡単におさらいしておきたいと思います。
建売住宅はすでに出来上がっている家を、土地付きで販売している住宅の事です。
建売住宅・パワービルダーについてはこちらの記事もあわせてお読みください。
ハウスメーカーの建てている建売住宅は品質や設備が注文住宅並み
注文住宅メーカーの建てている建売り住宅は、注文住宅でのお客様からの要望を取り入れた家を建てて、それを販売していることと同じです。
ですのでそのメーカーごとの特徴が出た家ということになります。
注文住宅メーカーの建てる建売住宅とはどういったものなのでしょうか。
素材や規格が注文住宅の規格
建売住宅の販売に力を入れているわけではないので、資材の購入費は注文住宅を建てる時と同じです。
建売住宅に力を入れているハウスメーカーでなければ、実際に持っている建売物件は少なく、数棟しかありません。
ですので自社の住宅を体感してもらうという、オープンハウス的な役割を担っていることも多いようです。
スケールメリットを活かして大量に資材を仕入れることはできず、購入費を安くすることはできません。
家を建てる工期も注文住宅と同じなので人件費がかかる
実際注文住宅の建築工期は短くても3か月。長いと4、5ヶ月掛かります。当然その間の職人さんたちの人件費は掛かります。
パワービルダーの建てる建売住宅の工期は45日程度です。その分注文住宅に比べ人件費を抑えることができます。
住宅を建てている職人さんの顔が見える
注文住宅メーカーの施工なので、注文住宅を建てている大工さんが建ててくれます。そのため、そのメーカーの家の施工に慣れています。
特定の提携先に依頼して家を建てていたり、自社で雇っている職人さんが建てた建売住宅ができるので、そういったところでは安心できますね。
変わった間取りの物件が多い
ハウスメーカーの建てている建売住宅は、注文住宅の特徴を生かした物件が多いです。
スキップフロアやロフト・屋根裏収納を作ったり、シュークロークやパントリーがもともと備え付けてある物件も多いです。
また家事室やリビング階段など機能的だったり、家事のしやすい導線を考えた間取りになっているなど各社の特徴を活かした間取りになっています。
建売メーカーの住宅は間取りは万人に受け入れられるように作られています。
人気の設備が付いていることも多く、最近ではシュークロークなどが付いた物件も増えてきてはいますが、まだまだ数は少ないです。
ハウスメーカーの得意を取り入れた住宅設備
注文住宅ではオプションとなる設備を備えている建売住宅も多いです。
例えば断熱性能に自身のあるメーカーの建売では、全館空調を標準で付けているメーカーもあります。
またメンテナンスコストを抑えることに重点を置いている会社では、外壁や屋根材にこだわっている会社もあります。
そういった建売住宅はもともとのコストがかかっているため、建売住宅とは言え価格は安くありません。
売主が直接販売している物件の見分け方・探し方
ハウスメーカーの建てている建売住宅はハウスメーカーが売主として販売しているので、ハウスメーカーや不動産屋から直接購入することになります。
マイソクやwebページでみて取引様態というところを確認してみてください。
取引様態が売主と書かれていれば、その物件を出している会社が建てた住宅ということになります。
Googleで『建売住宅 売主物件』などと検索すると、Suumoやアットホームなどで売主物件を探すことができますので試してみてください。
売主物件に関するメリット・デメリットについてはこちらの記事もあわせてお読みください。
同じ建売といっても販売会社や売られ方などで種類があることを分かっていただけましたか!?
そのほかにもハウスメーカーがモデルハウスとして町中に建てた家を、5年後などに販売するなどというケースもあります。
人が住んでいた家ではないので新しいですし、家具などもその家に合わせてコーディネートされたものなので、家具付きで販売されることも少なくありません。
ただそういった物件は数が少ないです。
モデルハウス終了の数年前から予約することもできるので、そういった物件が気に入れば掘り出し物なので、気に入った場合は割役で購入できるチャンスですね!!